コラヴァンの「アルゴンガス」って?効果や寿命、コストパフォーマンスも詳しく解説

ワインの酸化を防ぐ「コラヴァン」

コルクを抜かずにワインが注げるアイテム「コラヴァン」に使われる、アルゴンガスとは何か、気になったことはないでしょうか?

また、コラヴァンは使い続けるうちに、専用の「アルゴンカプセル」を買う必要があるので、そのコスト面も考えてみてはいかがでしょうか?

そこで今回は、コラヴァン本体ではなく「アルゴンガス」について、これがどういうものなのか、

その効果や、アルゴンガスの寿命、またコストパフォーマンスについても見ていきたいと思います。

アルゴンガスとは?

アルゴンガスとは「アルゴン」という無味無臭の気体のことで、酸素や二酸化炭素などと同様に、大気中にも含まれています。

(アルゴン「ガス」と書かれていると不安になりますが、私たちも普段から体内に取り入れている気体で、有害性はないと言われています。)

もともと海外ではジュースやワインなどの酸化防止に広く使われていたアルゴンは、

日本でも2019年の食品衛生法改正により、ワインや食品への使用が認められるようになりました。

(ワインメーカーが何年もかけてアルゴンの有用性を訴えた結果で、この頃から日本でも、酸化防止用のアルゴンやコラヴァンが出回るようになりました。)

アルゴンが酸化防止に使われる理由は、2つの性質を持つからで、「不活性」という他の物質と反応しない性質、そして比重が1.38と酸素よりも重い性質です。

お酒ではワインのみに使用が認められていたアルゴンですが、

その後、日本酒業界からも嘆願を受けて、2022年に酒税法が再度改正され、アルゴンは全てのお酒への使用が可能となりました。

それだけ、アルゴンに高い抗酸化・抗菌作用が期待できるというわけです。

高い酸化防止効果

アルゴンは、ワインにもその性質を変えることなく、酸化防止に高い効果を発揮します。

ワインの場合、アルゴンは、飲みかけのボトルの中に注入されて使われます。

飲みかけのボトルの中に注入されたアルゴンは、酸素より比重が重いため、ボトル内の空間≒空気の下にもぐりこみ、

さらに他の元素と化学反応しないので、ワインとも反応することなく液面のすぐ上に留まることになります。

つまり、ボトルの中のアルゴンは、ワインの上にフタを被せるような形に留まることで、ワインが酸素との接触を避けることができるという仕組みです。

(コラヴァンとは別になりますが)スプレータイプのアルゴンも、開封したワインボトルに注入されることで、ワインの急激な酸化を防ぐことができます。

高級ブルゴーニュワインであっても、赤も白も、抜栓してから7日後でも香りや風味を維持してくれるので、非常に重宝しています。

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そして、コラヴァンには、純度100%のアルゴンが詰められた専用の「アルゴンカプセル」を使います。

コラヴァンは、ワインを注ぐと同時にボトル内にアルゴンが注入される仕組みになので、

コラヴァンは、コルク栓を抜かずにワインが注げるだけでなく、ボトル内に残るワインまでもアルゴンの作用で酸素から遮断されるので、より高いワインの酸化防止効果が期待できます。

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アルゴンガスの寿命

アルゴンには、前述の通り、他の物質と化学反応しない性質があるので、時間が経つことで効果やアルゴンそのものがなくなるものではありません。

つまり、アルゴンには寿命はなく、抜けさえしなければ、その効果は半永久的に持続すると言われています。

コラヴァンに使われているアルゴンガスも、メーカーのホームページ上で以下のように書かれています。

コラヴァンカプセルは純粋で不活性なアルゴンガスでできているため、密閉されている限り、劣化したり期限切れになったりすることはありません。

引用:CORAVIN

コラヴァンのアルゴンガスにかかるコスト

コラヴァンは、新品セットを購入した時に、必ず専用の「コラヴァン アルゴンカプセル」がついていますが、

ただ、コラヴァンを使うとアルゴンガスも消費するため、使い続けるうちに、新たにアルゴンカプセルを買う必要があります。

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メーカーのホームページから「コラヴァン アルゴンカプセル」6本で税抜9000円、つまり1本あたり税抜1500円で購入できます(送料別)。

メーカーのホームページでは、カプセル1本で「各カプセルでは、タイムレスシステムでは最大15杯の150mlのワインを注ぐことができます」と明記されています。

ここから、ワイン1杯分のコストを計算すると、1500円÷15杯=100円となります。

コラヴァンのコストパフォーマンスを上げる使い方

コラヴァンのコストパフォーマンス、つまりコストをかけてでも満足できるコラヴァンの使用法を考えると、

普段のデイリーワインよりも特別なワインに使用する方が満足度が高いと思われます。

特にコラヴァンを使う意味合いがあるのは、以下のような場合ではないでしょうか。

  • 特別な1本を飲みたい量だけ楽しめる
  • 残ったワインは時間が経っても好きな時に楽しめる

メーカーのホームページでも、以下のように記載されています。

欲しいものを、妥協せずに飲む。コラヴァンなら、飲みたいワインを自由に注いで、残りをボトルのまま数週間、数ヶ月、あるいは数年でも保存できます。

引用元:CORAVIN

自宅で妻と一緒に特別なワインを1杯だけ飲みたいときに、これを使って残りのワインを保存しています。ワインが好きで、格別な1杯を楽しみたい人に最適な、信頼のおける製品です。とても気に入っています。

引用元:CORAVIN

バーに行くような感覚で誰かの家に遊びに行けたらと思います。セラーやカウンター、ワイン用の冷蔵庫に、あらゆる価格帯のいろんなフレーバーとテクスチャーのワインが並んでいたらいいですよね。 

引用元:CORAVIN

コラヴァンでどのくらいの期間日持ちできる?

明確には回答できないことを踏まえて、ユーザーのレビューや私の経験もまとめると、ボトルの中に残るワインの量と品質によって保存期間が変わる、と言えそうです。

ざっくりまとめると、以下のようにまとめられます。

  • 20mlくらいの少量をコラヴァンで注いだ場合、2ヶ月経ってもほぼ変わらない。
  • ボトル半分以下までコラヴァンを注いだ場合、1ヶ月程度は状態は変わらないが、その後は日を追うごとに酸化のニュアンスが出て、味わいが変化する。
  • ボトルで200mlくらい残して、半年間ワインを保存した状態では、ワインは美味しくない。
  • コラヴァンを使っても、ボトルで3分の1くらいまで量が減ると長期保存は難しい。

注意点として、上記はあくまでワインを理想的な場所に保存した時の話です。

ワインは丁寧に保存した方が、未開封でもコラヴァンで注いだワインでも、より長い期間品質を維持します。

「コラヴァン」であなたにしかできないワイン体験を生み出す

「コラヴァン」は、ボトルに取り付けて使うことで、コルク栓を抜かずにボトルの中のワインを注いで飲むことができる、特許テクノロジーを使用したアイテムです。

コラヴァンを使えば開封せずにワインが飲めるので、ワインを酸化させることなく、数ヶ月または数年後でも開けたての状態でワインを飲むことができます。

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コラヴァンは使い方が簡単ということもあり、飲みたいワインの酸化を気にせず楽しめるだけでなく、

熟成途中のワインの状態を飲んで確かめるといった、これまでできなかったワインの楽しみ方もできるので、世界のワイン愛好家からも注目されているアイテムです。

「コラヴァン」については以下の記事でも詳しく紹介していますので、参考にしながらぜひともあなたにしかできないワインの楽しみを体感して頂ければと思います。

ワインの飲み方が変わる?!コルクを抜かずにワインが飲める道具、コラヴァンとは?

コルクを抜かずワインを注ぐ「コラヴァン」使い方を画像付きで紹介、使用上の注意点も

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