シャブリとはどんなワイン?味わいや特徴、合う料理や楽しみ方も解説

ワインの知識・用語

ワインで、シャブリって聞いたことはありますか?

名前としてよく知られるワインの一つで、ひょっとしたらきいたことはあるかもしれません。

では、シャブリがどんなワインなのか、味わいや特徴、合わせると美味しい料理なども知りたくないですか?

そこで今回は、シャブリとはどういうワインなのかと、主な特徴や楽しみ方について見ていきたいと思います。

シャブリとは?

シャブリとは、フランスの辛口白ワインの一つです。

フランスのブルゴーニュ地方、シャブリ地区で造られ、ブドウ品種はシャルドネ100%で造られます。

ちなみに、フランスではワインの法律がきちんと定められていて、これ以外の産地・ブドウ品種で造られたものは、「シャブリ」と呼ぶことはできません。

シャブリはどんな味わい?

シャブリの味わいの特徴は、フレッシュな辛口、シャープな酸味、豊富なミネラル感を持っていることです。

その理由ですが、まずワインの特徴は、原料であるブドウが育った気候や畑の土壌の影響を大きく受けますが、

この地区の涼しい気候はワインにフレッシュでシャープな酸を、特殊な畑の土壌によって豊富なミネラル感をワインにもたらすためです。

ちなみに、ワインのミネラル感とはよく耳にする言葉ですが、はっきりとこういうものとは定義がありません。

だいたいの意味合いとしては、ワインを口に含んだ時に舌の両端奥の辺りで感じる、キラキラと輝くような風味です。

(実感しないと、うまく説明できない風味ではありますが。)

シャブリの特殊な土壌「キンメリジャン」

シャブリが造られる土地は、元々海底が隆起したものです。

そのためこの土地の土壌は、牡蠣や貝殻の化石が多く混ざり、石灰分を多く含んだものになっています。

このシャブリの特殊な土壌は「キンメリジャン」と呼ばれ、この土壌の影響でシャブリに豊富なミネラル感をもたらすとされています。

このキンメリジャンは、世界中を探しても他にはない、シャブリ地区ならではの土壌とされています。

シャブリにも格付けがある

実はシャブリの中にも、格付けがあります。

シャブリの格付けは、ブドウ畑の立地によって異なります。

シャブリの中でも立地がよく特に優れたワインを生み出すブドウ畑が、格付けで認められており、それが「グラン・クリュ(=特別畑)」「プルミエ・クリュ(=一級畑)」です。

また、シャブリ地区の中でもキンメリジャンでない土壌があり、この土壌から生み出されるシャブリは「プティ・シャブリ」と呼ばれています。

格付けとしては「シャブリ・グラン・クリュ」が最高位、次に「シャブリ・プルミエ・クリュ」、(格付けされていない)「シャブリ」、「プティ・シャブリ」の順で高級とされています。

ちなみにどう味わいが違うかですが、大まかにお伝えすると、

格が高い方がよりフルーツの風味・酸味・ミネラル感を含めて、より全体の味わいに広がりがあり、樽の風味もよりしっかり感じることができます。

シャブリが美味しく飲める温度は?

シャブリが美味しく飲める温度は、だいたい10~14℃です。

この位の温度が、シャブリの特徴である爽やかな口当たり、フレッシュな酸味、豊富なミネラル分をバランスよく感じられるからです。

シャブリとよく合う料理は?

シャブリの豊かな酸味とミネラル感は、様々な料理に合わせることができますが、特に新鮮な魚を使った料理と合わせた時に魚介の風味をより引き立たせます。

例えば牡蠣や白身魚、スモークサーモン、オマールエビを生かした料理は、シャブリとよく合う料理の定番とされています。

ちなみに、生より火を通したりするなど魚介にひと手間加えた料理の方が、よりシャブリとの相性が良くなります。

よく言われる、生牡蠣とシャブリの組み合わせは意外と難しく、生牡蠣の磯の香りとシャブリのフルーツの風味を合わせると、生臭さが際立ってしまいます。

牡蠣料理に合わせるなら、例えば牡蠣をグリルしたり、牡蠣グラタンにするなど、火を入れて調味したものの方がよりシャブリには合わせやすくなります。

また肉料理でも特に、鶏肉のように脂が少なくあっさりとした素材を使った料理との相性もいいです。

クリームでこっくりと仕上げたソースを添えると、よりシャブリとよく合います。

あとシャブリとの相性がいいのが和食で、天ぷらや寿司との相性のよさは既によく知られています。

オススメのシャブリ

シャブリは元々その名前とともに人気が高いワインであるのに加えて、温暖化の影響も受けています。

そのため近年は生産量が減り、価格も段々上がってきています。

その中でも比較的生産数が安定しており、生産者も有名なワインを以下で紹介したいと思います。

シャブリ ラ・ピエレレ シャブリジェンヌ

造り手のシャブリジェンヌは、シャブリ全体の生産量の1/4を占める、生産者協同組合です。

大所帯であっても、ミネラル感や土地から表れるワインの個性を大切にしたワイン造りを行っています。

シャープでエレガントな酸を持ち、リンゴや洋ナシのアロマが香り立ち、口中で見事な質感を感じることが出来るシャブリです。

シャブリ グラン・クリュ ブーグロ ウィリアム・フェーブル

ウィリアム・フェーブルは、シャブリを代表する生産者の一人で、その中でもシャブリで最大のグラン・クリュを所有しています。

シャブリに7つあるグラン・クリュのうち、5つを所有する唯一の造り手で、今回紹介するワインはそのグラン・クリュの一つ「ブーグロ」です。

ブーグロの畑は、南西向きの良好な日当たりと、粘土質の土壌が多いため畑に適度な水分を保つのが特徴で、ブドウがよく成熟する好立地にあります。

生み出されるワインは、豊かな果実味とキレのある酸、しっかりとしたミネラル感が魅力です。

シャブリを何ヶ月でも美味しく飲める「コラヴァン」の使用がオススメ

今回は、シャブリとはどういうワインなのかと、主な特徴や楽しみ方について見てきました。

フランス料理に限らず、和食のような料理にも気軽に合わせられるのが、シャブリの魅力の一つです。

冷蔵庫などでよく冷やして、スッキリとした味わいを楽しんでみてくださいね。

ところで、シャブリに限らずワインは、一度栓を開けてしまうとすぐに風味が飛んでしまうので、早めに飲み切るのが常識ですが、

ワインシステム「コラヴァン」を使えば、栓を開けることなくワインを楽しむことができます。

「コラヴァン」とは、ボトルに取り付けて使うことで、コルク栓を抜かずにボトルの中のワインを注いで飲むことができる、特許テクノロジーを使用したアイテムです。

コラヴァンを使えば、栓を抜かなくてもワインが飲めるので、

コルクを折る心配だけでなく、ワインを酸化させる心配もせずにワインを飲むことができるので、ボトルのワインを数ヶ月または数年後でも開けたての状態のワインを飲むことができます。

コラヴァンは使い方が簡単ということもあり、飲みたいワインの酸化を気にせず楽しめるだけでなく、

熟成途中のワインの状態を飲んで確かめるといった、これまでできなかったワインの楽しみ方もできるので、世界のワイン愛好家からも注目されているアイテムです。

「コラヴァン」については、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてください。

開けたてのワインの味を数ヶ月後でも楽しめる道具、コラヴァンとは?

どのコラヴァンがいい?種類・モデル別の違いとオススメを紹介

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