未開封のワイン、家でワインセラーなしで保存するオススメの方法は?

ワインの知識・用語

まだ栓を開けていないワイン、どうやって家で保存すればいいか、知っていますか?

ワインはデリケートなお酒なので、保存状態がよくないとワインが劣化してしまうことがあります。

かといって、家にワインセラーがない場合、どう保存すればいいのか悩んでしまいますね。

そこで今回は、未開封ワインを保存するにはどうすればいいか、オススメの保存方法について見ていきたいと思います。

数ヶ月で飲むワインの保存方法は?

まずは、数ヶ月以内に飲む予定のワインの保存方法について、見ていきたいと思います。

私の場合、夏場の暑い時季だけは少し気をつけますが、基本的にはワインはそのまま常温保存で、棚などに置いてしまっています。

数ヶ月の保存であれば、いくつかの点にさえ気をつければ、常温でもワインが劣化しないようです。

では、どういう点に気をつけてワインを保存するかについて、以下でお話したいと思います。

最低限、保存場所には気をつけたいワイン

ワインの保存で大事になるのは、保存する場所環境です。

理想を言えばワインセラー内で保存することですが、ワインは保存環境にさえ気をつければ、数ヶ月なら常温で保存したとしても美味しくワインが飲めます。

ワインの保存場所では、少なくとも以下の4点に気をつけることをオススメします。

  • 温度:高すぎず低すぎない、なるべく温度は一定
  • 光:直射日光、蛍光灯が当たらない
  • 振動:振動がない
  • 匂い:強い匂いがない

もう少し加しく説明したいと思います。

温度

ワインの保存で最も大事なのは、温度です。

温度が30℃以上になるような高すぎる場所、または氷点下になるような低すぎる場所での保存は避けたほうがいいですが、

一番避けたほうがいいのが、温度変化が大きい場所での保存です。

また温度に関連して、熱が当たる場所での保存も避けたほうがよく、エアコンの風が当たる、熱を発する電化製品の近くでの保存もオススメできません。

これらの環境で保存すると、ワインが酸化・劣化して、香りや味が本来のものではなくなってしまうことがあるためです。

蛍光灯が当たる場所は避けて保存しましょう。

直射日光の場合は、光に加えて太陽熱もワインに当たるので、保存にはよくありません。

光にさらされることによってワインが変質し、不快な匂いが発生する可能性があるためです。

振動

振動のない、静かな場所でワインは保存しましょう。

カタカタ振動のある場所で保存すると、ワインが落ち着かないため、全体的にまとまりのない味わいになってしまいます。

例えば冷蔵庫のドアポケットは、開け締めの時にワインが揺れてしまうので、保存にはオススメできません。

振動のない場所でワインを保存することで、ワインが落ち着いて、まとまりのある味わいになります。

匂い

匂いの強いものの近くで、ワインを保存するのも避けましょう。

コルクを通して、ワインに匂いが移ってしまう可能性があるからです。

冷蔵庫の中に匂いの強い食材がある時は、冷蔵庫での保存は避けたほうがいいです。

また押し入れや物置の中も匂いがあるので、私はワインの保存は避けています。

ちなみに、すぐに飲むワインの保存は、私は常温でもいいと思っていますが、

小型のワインセラーがあれば、ワインの保管に最適な上、飲みたい時により美味しくワインを飲むことができます。

手軽に使える小型ワインセラーについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみて下さい。

6本用の小型ワインセラーはこの使い方がオススメ!選ぶ時の注意点も紹介

数ヶ月以上保存するワインの保存方法は?

ここまでは、数ヶ月以内に飲んでしまうワインの保存方法についてお話しましたが、

例えば、今は飲む予定がない、または飲むのは3ヶ月以上先というワインの場合は、長期保存と同じような保存方法を取るのがいいと思います。

長期保存の場合は、「このくらいなら大丈夫」と甘く考えていると、意外と簡単にワインのコンディションが落ちてしまうので、大事なワインの場合はより注意したい所です。

さらにワインセラーをお持ちでなく、ワインを長期保存する場合には、もう少し気をつけた方がいい点があるので、以下で見ていきます。

長期保存の場合は、保存する湿度にも注意

長期保存の場合は、ここまでにお話した保存環境に加えて、湿度にも気をつけたいところです。

保存環境で、湿度が低いとコルク栓が乾燥することがあり、逆に湿度が高すぎるとラベルにカビなどが発生する場合があるためです。

コルク栓が乾燥して固くなると、栓がほんの少し縮んでしまい、瓶の中により多くの空気が入りこんでしまいます。

それによってワインの酸化が急激に進むと、コンディションが落ちるか、場合によってはワインが劣化してしまいます。

ワインの保存には、湿度75%前後が最適と言われています。

ワインセラーがない場合、家庭で保存するときは、瓶ごと新聞紙のような紙に包むのがいいと思います。

瓶ごと包むことで、コルクの乾燥を防ぐだけでなく、光も遮断できます。

ワインの長期保存に理想的な環境は?

以上の点を整理すると、ワインを長期保存するためには、以下を満たす環境で保存するのが最も理想的です。

  • 温度:13~15℃、温度変化がない
  • 湿度:75%前後
  • 光:直射日光、蛍光灯が当たらない
  • 振動:振動がない
  • 匂い:強い匂いがない

家庭でワインを長期保存するオススメの方法は?

家庭内で、理想的な保存環境を満たして、ワインをいい状態で長期保存するためには、どうすればいいでしょうか?

温度・湿度を一定に保つワインセラーでの保存が最もオススメ

現実的に考えると、限られた生活空間の中でワインに理想的な保存環境を整えるのは、なかなか難しいと思います。

大事なワインを長期保存したいのであれば、温度・湿度を一定に保つワインセラーを準備するのが、一番オススメの保存方法です。

ワインセラーは準備さえすれば、一年を通して最適な環境でワインを保存することができることに加えて、

部屋のインテリアにもなり、また普段見える場所でワインを保存できる分、よりワインに愛着も湧くと思いますよ。

長期保存のためのワインセラーを選ぶ時の注意点は?

ワインを長期保存するためのワインセラーを選ぶ時は、以下の点をチェックした方がいいと思います。

  • 冷却方式
  • 紫外線を通しにくいか
  • 温度・湿度を保てるか

冷却方式

ワインセラーは、庫内を冷やすための冷却方式がいくつかあり、その特徴も異なります。

ワインセラーの多くは、以下の2タイプの冷却方式です。

  • ペルチェ式:音が静か、安価で小型のワインセラーに利用される、冷却に多くの電力が必要。
  • コンプレッサー式:家庭冷蔵庫と同じくらいの音、冷却力に優れ、省エネ性が高い。

長期保存を考えると、コンプレッサー式のワインセラーの方がオススメです。

比べた時、ワインセラー自体の価格はペルチェ式のほうが安いですが、電気代も考慮すると、結果的にコンプレッサー式のほうが安くなるようです。

紫外線を通しにくいか

ワインは光や紫外線にとても弱いので、外部からワインセラー内に入ってくる光には注意する必要があります。

特に、扉がガラス製で透明なものは、しっかりとUVカットガラスなどで紫外線対策が施されているかをチェックしましょう。

また、ガラス製でない扉の場合でも、紫外線対策がきちんとされているか、ワインセラーの説明書きをよく読んでから選ぶことをオススメします。

温度・湿度を保てるか

ワインを長期保存する時は、まず温度を一定に保てるかが重要になります。

つまり、ワインを冷やすだけでなく、外気温が低い時にはワインを温める加温機能がついているかも、ワインの品質を守るためには必要になってきます。

さらに、内部の湿度を保つ機能付きのワインセラー選ぶ方が安心です。

ワインセラーによっては、加湿機能や内部循環によって湿度を保つ機能がついていますので、そういったワインセラーを選ぶといいと思います。

ワインの長期保存にオススメのワインセラー3選

それでは、最後にワインの長期保存にオススメのワインセラーを3つ見ていきたいと思います。

今回ワインセラーは、生活空間をそれほど圧迫しない小〜中型のものをあえて選んでいますが、

いずれのメーカーもより大型で高機能なワインセラーを取り揃えています。

もし、たくさんのワインを保存したい、または設置スペースに余裕があるという方は、

メーカーのホームページなどから、より大型のワインセラーを選んでもいいかもしれませんね。

さくら製作所 ファニエル スマートクラス SAB-50G-PB

さくら製作所は、高い品質とデザイン性の高さで人気の高い、日本のワインセラーメーカーです。

他社メーカーと比べると価格がリーズナブルであることが、大きな特徴です。

加温ヒーターを搭載し、湿気を循環させることでワインの保存に理想的な湿度も維持できるワインセラーなので、冬場でも安心してワインを保存できます。

冷却方式は、パワフルなコンプレッサー式です。

自動霜取り機能など、必要とされる機能はほぼ全てついていると思います。

日本の住環境を考慮して、できる限りコンパクトサイズで設計がされていて、新聞紙1ページ以下の床面積でワインセラーを設置することができます。

  • 外形寸法:幅380mm×奥行き476mm×高さ704mm
  • 冷却タイプ:コンプレッサー式
  • UVカット:あり
  • 最大収納本数:20本
  • 温度設定範囲:5〜20℃
  • 扉の開き:右のみ

ファンヴィーノ SW-28

ファンヴィーノのワインセラーは、日本の気候や住環境に合うよう改良に改良を重ね、20年以上販売され続けているロングセラーです。

冷却能力の高いコンプレッサー式を搭載し、

セラー内壁に高密度断熱材を使用、扉は二重ガラス構造で、外気温から受ける影響を最小限に抑えることで安定した保存環境を作り出しています。

耐久性にも優れていると、評判の高いワインセラーです。

  • 外形寸法:幅395mm×奥行き520mm×高さ870mm
  • 冷却タイプ:コンプレッサー式
  • UV加工:あり
  • 最大収納本数:28本
  • 温度設定範囲:7〜18℃
  • 扉の開き:右のみ

ユーロカーブ コンパクト59 V059M

高性能なワインセラーをお探しでしたら、ワインの本場フランスのメーカー「ユーロカーブ」が最もオススメです。

ユーロカーブのワインセラーは大型が多いですが、この「コンパクト59」は大型と同じ機能を搭載しながら、比較的コンパクトにまとめています。

背面の放熱スペースが、他のワインセラーと比べると小さいのが特徴で、設置場所の選択肢がかなり広がります。

暗闇の中で灯る庫内灯もついていて、素敵な夜を演出してくれます。

高品質・高性能なワインセラーをお探しでしたら、ユーロカーブはぜひ検討してほしいメーカーになります。

  • 外形寸法:幅594mm×奥行き544mm×高さ820mm
  • 冷却タイプ:コンプレッサー式
  • UV加工:あり
  • 最大収納本数:38本
  • 温度設定範囲:5〜20℃
  • 扉の開き:右(左も受注発注にて対応可能)

ワインを何ヶ月でも美味しく飲める「コラヴァン」の使用がオススメ

今回は、未開封ワインを保存するにはどうすればいいか、オススメの方法について見てきました。

普段からワインを飲んだり、頂く機会が多い方は、ワインの保存にも少し気をつけて、最高の時間をワインで楽しんでみてはいかがでしょうか。

ところで、大事に保存したワインであっても、ワインは一度栓を開けてしまうとすぐに風味が飛んでしまうので、早めに飲み切るのが常識ですが、

ワインシステム「コラヴァン」を使えば、栓を開けることなくワインを楽しむことができます。

「コラヴァン」とは、ボトルに取り付けて使うことで、コルク栓を抜かずにボトルの中のワインを注いで飲むことができる、特許テクノロジーを使用したアイテムです。

コラヴァンを使えば、栓を抜かなくてもワインが飲めるので、

コルクを折る心配だけでなく、ワインを酸化させる心配もせずにワインを飲むことができるので、ボトルのワインを数ヶ月または数年後でも開けたての状態のワインを飲むことができます。

コラヴァンは使い方が簡単ということもあり、飲みたいワインの酸化を気にせず楽しめるだけでなく、

熟成途中のワインの状態を飲んで確かめるといった、これまでできなかったワインの楽しみ方もできるので、世界のワイン愛好家からも注目されているアイテムです。

「コラヴァン」については、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてください。

ワインの飲み方が変わる?!コルクを抜かずにワインが飲める道具「コラヴァン」とは?

買うならどのコラヴァンがいい?種類・モデル別の違いとオススメを紹介

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