再利用のワインでも美味しく作れる自家製サングリア、注意点と美味しい作り方を紹介

ワインの知識・用語

ワインに様々なフルーツを加えて作るサングリア、見た目もおしゃれで味も美味しく、再利用するワインでも気軽に美味しく作ることができて、いいですね。

ただ、サングリアを作る時には、気をつけておいたほうがいい点が、どうやらあるようです。

そこで今回は、家で楽しむサングリアの注意点と、その点をおさえた上でオススメの美味しい作り方を紹介したいと思います。

サングリアとは?

「サングリア」とは、ワインにフルーツやシロップ、炭酸水などを加えた、スペイン発祥のアルコール飲料のことです。

語源は、スペイン語の「サングレ=血」で、赤ワインベースの場合、赤色のフルーツが入ることからこの名前がついたと言われています。

サングリアのルーツ、スペインでは?

サングリアは、スペイン南部のアンダルシア地方が発祥です。

もともとは、状態があまりよくないワインを美味しく飲むために、フルーツやスパイスで風味付けをしたものから始まったようです。

本場スペインのサングリアは、普段から飲まれるものというより、

開けて数日経ったワインや好みの味ではないワインの再利用法として、またはホームパーティ用にたっぷり作って大人数で楽しむものとされています。

サングリアのメリットは?

サングリアは、残ってしまったワインを持て余さずに美味しく飲める、オススメの方法です。

サングリアは、フルーツに含まれる豊富なビタミンやミネラル、ポリフェノールも合わせて摂れるので、美肌効果や免疫力アップに役立つとされています。

またフルーツなどを加えることで味わいがフルーティーになり、アルコール度数も下がるので、飲みやすくなることもメリットです。

もし、開封して残ってしまったワインがどれくらいもつのか気になる方は、以下の記事が参考になればと思います。

ワイン開封後の賞味期限もう気にしない?!保管法とワインシステム「コラヴァン」紹介

自家製サングリアを作る時の注意点は?

自家製のサングリアを作る場合、気をつけたい点があり、

ワインとフルーツなどを混ぜて作り置きする方法だと、日本では法律に違反する可能性があります。

日本には「酒税法」という法律があり、この中でお酒を作るときは酒類製造免許が必要とされています。

免許がない人が個人的に楽しむ場合でも、そしてサングリアのようにお酒に他の材料を混ぜることも、お酒の製造とみなされることがあります。

自家製サングリアがなぜ違法?

自分の家で楽しむためだけのサングリアなのに、なぜ違法になってしまうのでしょうか?

その理由は、アルコール度数20%以下のお酒にフルーツを漬け込むことが、酒税法上で「免許がない状態で酒類を製造する」ことにつながる可能性があるからです。

フルーツなどの糖分とワインに残る酵母の働きで、もしワインが再発酵してアルコール度数が1%でも上がると「酒類を製造した」とみなされます。

厳密に度数を測ることはほぼないとはいえ、ワインのアルコール度数は12%前後なので、酵母の働きで度数が上がることがあります。

そのため、自家製であってもワインにフルーツなどを入れての漬け込みや作り置きは、厳密には違法となります。

ちなみにアルコール度数が20%以上の場合、酵母の働きが抑制されるため、酒類が再発酵を始めることはないとされています。

つまり、例えば自家製で梅酒を作る場合は例外で、度数20%以上の焼酎やホワイトリカーを使うので、違法にはならないということになります。

酒税法については、国税庁が管轄していますので、以下のサイトを参考にすることをオススメします。

国税庁 お酒に関するQ&A(よくある質問)【自家醸造】

違法にならずに自家製サングリアを作る方法は?

では、酒税法違反をせずに、自家製サングリアを作るときはどうすればいいでしょうか?

要は法律では、サングリアが度数20%以下のワインにフルーツなどを漬け込むことが引っかかる可能性がある、ということです。

それを解決するために、以下のような方法が考えられます。

  • ラムやブランデーを使って度数を20%以上に上げたサングリアを作り置きする
  • ノンアルコールワインでサングリアを作る
  • フルーツやスパイス飲む直前に混ぜてサングリアを作る

ただこれらの方法だと、

20%以上だと度数が強すぎて飲めない、ノンアルコールワインで作るサングリアだと味気ない、漬けこまないサングリアだとあまり美味しくない、ということもあると思います。

そこで、私がオススメする、美味しくて酒税法にも則ったサングリアの作り方を紹介したいと思います。

フルーツをピューレ状にして飲む直前に混ぜる

作ってすぐ美味しいサングリアを作るコツは、フルーツなど他の材料がワインとすぐに馴染むように仕込んでおくことです。

フルーツをピューレ状にしておくと、飲む直前に混ぜても、ワインとすぐ馴染んで美味しく飲めます。

私がよくやる方法としては、フレッシュなフルーツをできるだけ細かく刻んで、砂糖を加えてからピューレ状に潰して、パウダースパイスやハーブと混ぜ合わせて、しばらく放置することです。

こうすることで、砂糖がフルーツから水分を引き出すと共に(料理の振り塩と同じ仕組みですね)、全体が馴染んできます。

このピューレ状のフルーツを、飲む直前によくワインと混ぜ合わせ、氷を入れたグラスに注げば完成です。

この方法なら、風味が引き立つフルーティーなサングリアを、飲みきれる分だけ作ることができます。

もしピューレにしたフルーツが余るようなら、冷蔵・冷凍保存すればいいですね。

サングリアの基本的な作り方

サングリアの基本的な作り方は、ワインにフルーツ、砂糖やシロップなどを加えて混ぜるだけです。

フルーツには、リンゴやオレンジ、レモンに、季節のフルーツなどを使用することが一般的です。

砂糖やシロップは市販のものでも十分ですし、オレンジやレモンの皮を煮出して作ったものを使うと、より風味が増します。

スパイスにはシナモン、ローリエ、ホワイトペッパー、クローブなどが使われることが多いです。

サングリアのバリエーションとアレンジ

サングリアは、材料などを変えることで、様々なバリエーションを楽しむことができます。

ワインを変える

赤ワインをベースに作る「レッドサングリア」もいいですが、白ワインで作る「ホワイトサングリア」もあります。

また、スパークリングワインを使ったサングリアも、おしゃれでいいですね。

フルーツとスパイスを変える

また、フルーツやスパイスを自由にアレンジができます。

オレンジやレモン、ライム、パイナップル、キウイ、ブルーベリー、イチゴ、メロンなど、お好みのフルーツを使ってみましょう。

また、スパイスにジンジャーやローズマリー、ミントなど、他のハーブ類を使ってもおいしいサングリアが作れます。

他のアルコールや飲料を加える

サングリアに炭酸水やジン、ラム、ブランデーなどを加えることで、より味わい深いサングリアにすることもできます。

冷たいグリーンティーを加えても、より爽やかな風味になります。

アルコールを加える場合は、度数が上がりすぎないよう分量に注意して下さい。

サングリアをより美味しく飲むために

グラスを選ぶ

サングリアを飲む際には、比較的大きめの透明なグラスがオススメです。

透明なグラスを選ぶことで、色鮮やかで美しいサングリアの見た目を楽しむことができます。

またグラスに氷やフルーツが入るため、口も大きめのグラスを使った方が飲みやすいです。

ワインはよく冷やしておく

サングリアは、冷たくして飲む方が爽やかな風味が増して、美味しく感じられます。

なので、ワインはよく冷やした方がいいです。

この時、タンニン分がしっかりした赤ワインだけでサングリアを作ると、冷やすことで渋みがより強調されてしまうので、

他のスッキリしたワインと混ぜるなど、渋みを中和してサングリアを作ったほうがいいと思います。

ちなみに、サングリアに使うワインは、余ったものや価格の安いもので十分に美味しく造ることができます。

軽めのおつまみと一緒に楽しむ

サングリアもワインの一種なので、料理と合わせたほうがより美味しく飲めます。

サングリアは爽やかな軽い味わいが特徴なので、軽いおつまみとの相性がいいです。

例えば、生ハムやチーズ、オリーブ、サラダ、タコスやナチョスなどを添えるのがオススメです。

ちなみに、ワインと料理の組み合わせで「マリアージュ」とよく聞くと思いますが、

マリアージュについても、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみて下さい。

ワインと料理をマリアージュさせる方法は?基本を実例と合わせて紹介

ワインの再利用法に悩むあなたにオススメ「コラヴァン」

今回は、家で楽しむサングリアの注意点と、その点をおさえた上でオススメの美味しい作り方を見てきました。

あなたの家で美味しいサングリア、是非ゆっくり楽しんでくださいね。

またワインは、一度栓を開けて時間が経つと、酸化して風味が飛んでしまうので、その再利用法に悩むことも多いかもしれませんが、

ワインシステム「コラヴァン」を使えば、再利用法に悩むことなくワインを楽しむことができます。

「コラヴァン」とは、ボトルに取り付けて使うことで、コルク栓を抜かずにボトルの中のワインを注いで飲むことができる、特許テクノロジーを使用したアイテムです。

コラヴァンを使えば、栓を抜かなくてもワインが飲めるので、

ワインが酸化するという心配をせずにワインを飲むことができるので、ボトルのワインを数ヶ月または数年後でも開けたての状態のワインを飲むことができます。

コラヴァンは使い方が簡単ということもあり、飲みたいワインの酸化を気にせず楽しめるだけでなく、

熟成途中のワインの状態を飲んで確かめるといった、これまでできなかったワインの楽しみ方もできるので、世界のワイン愛好家からも注目されているアイテムです。

「コラヴァン」については、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしながら「コラヴァン」で新しいワインの飲み方を体験してみてはいかがでしょうか。

ワインの飲み方が変わる?!コルクを抜かずにワインが飲める道具「コラヴァン」とは?

どのコラヴァンがいい?種類・モデル別の違いとオススメを紹介

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