ワインオープナーがない時でも、身近なもので栓が抜ける方法を紹介

ワインの知識・用語

ワインを飲もうとした時、ワインオープナーがなくて、ワインが開けられずに困った経験はありませんか?

そこで今回は、ワインオープナーがない時に身近にある道具でワインを開ける方法を、動画付きで紹介していきたいと思います。

中には「本当にそれで栓が抜けるの?!」という、奇抜で一度は試してみたくなる方法もあるので、演出も含めてやってみるのもアリだと思います。

缶切り

缶切りには、100円均一ショップで販売されているものも含めて、そのほとんどにスクリューが付いているので、これがあればコルクを抜くことができます。

コルクの抜き方そのものは、T字のワインオープナーと同じ方法です。

手順はシンプルですが、コルクを力で引き抜くので力が要ります。

スクリューの差し込み方、力の入れ方にもコツがあり、真上に引き抜く時に効率よくコルクに力を加えるようにするのがポイントです。

安い缶切りの場合、無理な力が入るとスクリュー部分が壊れることがあるので、気をつけて下さい。

以下は、T字ワインオープナーで開ける方法の動画ですが、手順は同じなのでこちらが参考になると思います。

多機能ナイフ

アウトドアで大活躍する多機能ナイフやマルチツールには、小さめのポケットナイフの柄の中に、数種類の刃や缶切り、ドライバーなど、さまざまなツールが組み込まれています。

その中には、ワインを開けるためのスクリューも組み込まれているものがほとんどでこれを使ってコルクを抜くことができます。

(出典:BE-PAL)

コルクの抜き方は、T字ワインオープナー、缶切りと同じ要領です。

モノによってはスクリューが短いものもあるので、その場合スクリューはコルクの奥までしっかりと差し込むようにしましょう。

ワイヤーハンガー

クリーニングを出した時についてくるワイヤーハンガーで、コルクを抜く方法もあります。

準備が少し大変ですが、比較的安全にコルクを抜くことができます。

手順は以下のとおりです。

  • ペンチなどで、ハンガーのフック部分をまっすぐに伸ばす
  • 伸ばしたワイヤーの先端に、1cm程度の小さなフックを作る
  • ワイヤーで作ったフックを、コルクとボトルの隙間に差し込んでいく
  • フックがコルクの下まで来たら、90度回転させフックをコルクに引っかける
  • ゆっくり引き上げる

もしハンガー1本でうまく行かない時は、2本使ってやってみるとうまくいくと思います。

ネジ/ドライパー/ペンチ

コルクにネジを差し込んで、ペンチでネジを引っかけてコルクを引き抜く方法です。

テクニックはあまり必要ないですが、ペンチで引き抜く時に力が入れにくいので、力は要ります。

実際の手順は、以下の動画が参考になると思います。

ネジ/ドライパー/フォーク

コルクにネジを差し込んで、フォークを引っかけてコルクを抜く方法で、ペンチを使って開ける手順とほぼ同じです。

開ける時は少しコツが入りますが、力がそれほど必要ではなく、比較的安全に開けられる方法です。

きれいに抜くコツは、コルクを真上に引き抜くようにうまくフォークを使うことです。

コルクを引き抜く方向に対して斜めや横に力が入ると、コルクが折れてしまうので、抜けてきたらコルクに指を添えてコルクが折れないようにカバーしてあげましょう。

ナイフ

ナイフの刃をコルクに突き刺して、コルクを引き抜く方法です。

やり方はシンプルですが、ナイフの刃が危ないので、手が滑らないよう特に気をつける必要があります。

ナイフの扱いに自信がない方は、別の方法を試したほうがよさそうです。

手順は以下のとおりです。

  • ナイフでキャップシールを全て切り取る
  • ボトルを寝かせるように持ち、ナイフをコルクに対して50〜60°の角度で、ゆっくり突き刺していく
  • コルクの半分弱くらいまでナイフが刺さったら、ボトルを立てる
  • 片手でナイフをしっかり持ち、もう片方の手でボトルを回しながら、コルクをゆっくりボトルから引き抜いていく

先ほどのフォーク、そしてナイフを使って開ける動作は、英語にはなりますが以下の動画が参考になると思います。

スプーン

柄の先端が細く尖っているスプーンがあれば、それを使ってコルクを抜くこともできます。

手順はナイフを使うときと同じで、スプーンの柄をコルクに斜めに深く差し込み、回しながらコルクを引き抜きます。

ナイフに比べると、かなり安全な方法にはなります。

アイスピック

ナイフ、スプーンと同じ要領で、アイスピックを使ってコルクを抜くこともできます。

ただアイスピックの先端が尖って危ないので、ケガをしないよう注意する必要があります。

ポイントは、コルクに対してアイスピックをやや斜めに刺すことで、垂直に刺してしまうとコルクがうまく引き抜けません。

鍵を使って、コルクを抜く方法もあります。

ただ、鍵が曲がって使えなくなることもあるので、使っていない鍵や丈夫なスペアキーで試してみましょう。

手順は以下のとおりです。

  • キャップシールを取る
  • 鍵をコルクに斜めにできるだけ深く突き刺す
  • 鍵を持ってコルク栓をボトルの中で回す
  • コルク栓が回るようになったら、回しながら鍵ごとコルク栓を引き上げる
  • 途中までコルク栓が引き上げられたら、手でコルクを掴んで引き抜く

実際の手順は、以下の動画が参考になると思います。

ライター

ライターを使って、コルクを抜く方法もあります。

ライターの火をコルク栓の下に当てて、瓶の中の空気を温めると、中の空気が膨張した圧力がコルクを浮き上がらせて栓を抜くことができます。

注意点としては、ライターの火で手元とボトルの注ぎ口が熱くなるので気をつけること、コルクが勢いよく飛び出ることがあるので広い場所で行うことと、顔を近づけないことです。

この方法は、ライターの熱でワインが変質してしまうことがあるので、高級ワインではオススメできません。

手順は以下のとおりです。

  • ボトルのキャップシールを取り外す
  • ライターの火力を最大して、コルクの下あたり、ボトルに直接ライターの火を当てる
  • ボトルを回しながら、コルク栓の下全体にまんべんなく火を当てる

実際の手順は、以下の動画が参考になると思います。

靴を使って、ワインのコルクを抜くという斬新な方法もあります。

やり方自体はシンプルで、靴の中にボトルの底を入れて、靴ごとボトルの下部分を壁に叩きつけて、その衝撃でコルクを浮かせるという方法です。

ボトルを壁などに叩きつけるので、ボトルが割れないように注意して行いましょう。

YouTubeでもネタとして、靴を使ってコルクを抜く多くの動画がアップされています。

自転車の空気入れ

自転車の空気入れを使って、コルクを抜く方法もあります。

自転車の空気入れは流石にやりすぎかと思いますが、栓を抜く方法としては理にかなっていると思います。

空気入れの針をコルクとボトルの間に差し込んだ後、空気を入れてボトル内の空気が膨張した圧力でコルク栓を抜くことができます。

海外の動画ですが、以下が参考になると思います。

実際に、同じ仕組みで栓を抜くタイプの空圧式ワインオープナーもありますので、参考までに紹介いたします。

空圧式ワインオープナー

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どうしてもコルクが抜けない時の最終手段

どうしてもコルクが抜けない時の最終手段もあり、箸などを使って簡単に栓を抜くことはできます。

箸を使って栓を開ける方法はシンプルで、コルクをボトルの中に押し込むことです。

ケガをするリスクも少なく、テクニックも不要ですが、コルクがワインの中に入ってしまいます。

コルクがワインに浸されてしまうのでワインの風味が変わり、衛生的にもあまりオススメできない方法なので、最終手段にはなります。

せめてコルクの上部だけでもきれいに拭き取り、もしコルクの破片がワインに入ってしまったら茶ごしなどでワインを濾して飲むようにしましょう。

このコルクを押し込む方法は、抜栓途中でコルクが折れてしまった時などにも、使う手段の一つです。

押し込んだコルクを取り出す方法は、以下の記事でも動画付きで紹介していますので、参考にしてみて下さい。

ワイン抜栓中に折れたコルク、原因と対処法、折れる心配なくワインを飲む方法は?

ワインオープナーを使わずに開けられるオススメのワイン

ここまで見てきた通り、ワインオープナーなしでもコルク栓を開ける方法はありますが、アウトドアなどでは、このような事態に陥らないようにするために、

ワインオープナーのよう道具を使わなくても簡単に栓を開けられるワインを持っていくのが、一番のオススメです。

実際に私がアウトドアにワインを持っていく時に、重宝しているワインをいくつか紹介したいと思います。

スクリューキャップのワイン

スクリューキャップのワインなら、素手で簡単に栓を開けることができます。

スクリューキャップは開けるときだけでなく、仮に1本飲みきらなくてもすぐに栓ができて手軽に持ち運びができます。

スクリューキャップというと、一昔前は安いテーブルワインに使われるものというイメージが強くありましたが、

最近では、高級ワインにもスクリューキャップが使われるようになるほどキャップの密閉性・性能も上がっているので、例えば横にしてワインが漏れる心配もありません。

ワインのスクリューキャップは、チリ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど、ヨーロッパ以外の「ニューワールド」と呼ばれるワイン生産国で、主に採用されています。

ニューワールドのワインは、全体的にコストパフォーマンスが高いので、アウトドアで楽しむにはうってつけです。

ちなみに、ニューワールドのワインについては、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみて下さい。

ワインのニューワールドとは?ヨーロッパと異なる魅力とその特徴を紹介

ガラス瓶以外の容器に入ったワイン

また最近は、瓶以外の容器に入ったものでも、美味しいワインが色々出てきています。

例えば、缶に入ったワインがあり、最近は様々な種類が出ています。

他にもアウトドアでたくさんワインを飲みたい方は、最近はパックに入った大容量ワインが実用的でいいなと思いました。

「グランピングワイン」は、パックに詰められているためガラス瓶より軽く、持ち運びがしやすいので、特にキャンプ用で人気が高いワインです。

気になる味わいは、フルーツの風味がしっかりと感じるフレッシュな味わいで、

1500mlとボトルワイン2本分の大容量なので、野外バーベキューやキャンプ飯のお供にガブガブ飲んで楽しめます。

また、パックの中は真空・密閉構造で、ワインを注いでも容器の中に空気が入らないので、飲み残してもワインが酸化せず、フレッシュさをキープしてくれます。

飲んだ分だけパックがしぼむので場所を取ることなく、飲み終わったパックは丸めて持ち帰りできます。

ワインは立てて置けますが、もちろん倒してもこぼれない、さらに専用のカラビナが付いていて吊るしておくことも可能です。

キャンプだけではなく、大人数でのパーティーやガーデンバーベキューなどで大量のワインが必要なときにも、大活躍するワインです。

ワインオープナーがなくてもワインが飲める「コラヴァン」がオススメ

ワインは、ワインオープナーを使って栓を開けないと、飲むことができないのは常識ですが、

ワインシステム「コラヴァン」を使えば、栓を開けることなくワインを楽しむことができます。

「コラヴァン」とは、ボトルに取り付けて使うことで、コルク栓を抜かずにボトルの中のワインを注いで飲むことができる、特許テクノロジーを使用したアイテムです。

コラヴァンを使えば、栓を抜かなくてもワインが飲めるので、

コルクを折る心配だけでなく、ワインを酸化させる心配もせずにワインを飲むことができるので、ボトルのワインを数ヶ月または数年後でも開けたての状態のワインを飲むことができます。

コラヴァンは使い方が簡単ということもあり、飲みたいワインの酸化を気にせず楽しめるだけでなく、

熟成途中のワインの状態を飲んで確かめるといった、これまでできなかったワインの楽しみ方もできるので、世界のワイン愛好家からも注目されているアイテムです。

「コラヴァン」については、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてください。

ワインの飲み方が変わる?!コルクを抜かずにワインが飲める道具「コラヴァン」とは?

買うならどのコラヴァンがいい?シリーズ・モデル別の比較とオススメを紹介

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まとめ

今回は、ワインオープナーがない時、身近にある道具でワインを開ける方法について、見てきました。

ワインオープナーがないからといって、せっかく用意したワインを諦めないで、頑張って開けてワインを楽しんでもらえればいいなと思います。

あと、これからはやはりそんな困った事態に陥らないためにも、

ワインオープナーを忘れないように気をつけるか、場合によってはオープナーなしで栓を開けられるワインを準備することも考えたほうがいいかもしれませんね。

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