開封後のワインに賞味期限はある?抜栓した後も美味しく飲める保管方法と飲み方を紹介

ワインの知識・用語

ワインには賞味期限がないので、たとえ開封して時間が経ったワインでも問題なく飲むことはできますが、開封してから美味しく飲める期間には限りがあります。

今回は、開封後のワインを美味しく飲める期間と適切な保管方法について、見ていきたいと思います。

また最近では、栓を抜かなくてもボトル内のワインが飲める画期的なアイテムもありますので、こちらについても、紹介したいと思います。

開封後のワインが美味しく飲める期間は?

ワインの種類によって多少異なりますが、目安としては以下の通りです。

  • スパークリングワイン:1〜2日以内
  • 白ワイン:1〜2日以内
  • フルボディの白ワイン:2〜3日以内
  • ロゼワイン:2〜3日以内
  • 赤ワイン:3〜5日以内
  • 高級な赤ワイン:7日以内

ワインは開封した日に飲み切ってしまうのがベストではありますが、もしその日に飲みきれないようなら、以上の期限を目安に飲み切るといいと思います。

開封後のワインは急激に「酸化」が進む

ワインは一度ボトルの栓を開けると、急激に「酸化」することでワインの風味が落ちていきます。

ボトルに入ったワインは、ほとんど酸素との接触がありませんが、

飲む時にボトルの栓を開けることで、ワインは外部の酸素と接触して急激に酸化が進みます。

ワインは、酸素と接触することで様々な化学変化を起こしますが、

開栓して急激にワインの酸化が進むことで、色・香り・味わいが変化し、

化学変化が進むことで、先ほどの美味しく飲める期限内であっても、やがてワインの風味が落ちていきます。

開封後のワインの保管方法は?

開封後のワインであっても、酸素となるべく接触しないように保管できれば、翌日以降でも酸化を抑えて美味しく飲むことができます。

酸化を抑えるための開封後のワイン保管方法については、以下が考えられます。

  • 冷蔵庫に立てて入れる
  • 小さな容器に移し替える
  • 専用のワインストッパーを使う
  • アルゴンガスをボトル内に充填する

冷蔵庫に立てて保管する

手軽な方法としては、開封したワインは冷蔵庫で立てて保管することです。

温度を下げてワインを保管することで、ワインの分子運動が遅くなり、ワインが酸化するスピードが緩やかになります。

さらにワインのボトルを立てて保管することで、ワインと酸素が触れる表面積が小さくなるので、より酸化を抑えることができます。

ただ、期限内に飲み切るワインであれば、冷蔵庫で保管することにはワインには問題ないですが、

たとえ未開封のワインであっても何ヶ月も冷蔵庫で保管するのは、冷蔵庫内の臭い・振動・光がワインを劣化させる可能性があるので、あまりオススメできません。

また冷蔵庫内での保管は、酸化のスピードが緩やかになるとはいえ、酸化が進むことには変わりはないので、

なるべく早めに飲み切ったほうが美味しく飲むことができます。

小さな容器に移し替える

飲みかけのワインを小さな容器に移し替えて保管することも、オススメです。

小さな容器に移し替えることで、ワインが酸素と触れる面積を小さくすることができるからです。

小さな容器に移し替えた上で冷蔵庫で保管すれば、冷蔵庫内のスペースを確保できる上に、酸化のスピードがより緩やかになります。

移し替えるのに都合のいい容器がないときには、小さなペットボトルを再利用するという手もあります。

ただ小さな容器に移し替えるデメリットとして、容器を移し替えることで、中のワインが何か分からなくなる、いつ抜栓したワインか忘れることもあるので、

ワインの名前や抜栓した日を書いたシールを貼っておくことをオススメします。

専用のワインストッパーを使う

ワインの酸化を抑えるために、専用のアイテムを使ってワインボトル内の酸素を抜く方法もあります。

ワインの栓として使う「ワインストッパー」という道具の中に、ボトル内の酸素を抜く機能がついたものがあり、

開栓後のワインに使われることが多いです。

真空式のワインストッパーにも様々な種類がありますが、

定番は「バキュバン」で手軽で使いやすく価格も安いため、多くのレストランやバー、ワイン愛好家の間で使われています。

「バキュバン」の使い方はシンプルで、

開封したワインボトルに専用の栓をした上から、ポンプを何回か上下させることで、ボトルの中を真空に近づけることができるので、酸化を抑えることはできます。

ただし、バキュバンなど専用のワインストッパーを使ってもボトル内を完全に真空にはできないので、ワインの酸化が進んで劣化することは避けられません。

またバキュバンが使えるのは、スティルワイン(=発泡していないワイン)のみなので、シャンパーニュなどのスパークリングワインには使うことができません。

開封したスパークリングワインには、炭酸が抜けないように飲みかけのワインボトルに「シャンパンストッパー」という専用の栓をつけて、

冷蔵庫やワインセラーで立てて保存して、なるべく早めに飲み切るのが一番オススメです。

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アルゴンガスをボトル内に充填する

開栓したワインを、酸素との接触を避けて少しでも長く保管したい時は、

アルゴンガスをボトルの中に充填する方法がもっともオススメです。

アルゴンガスとは空気中にも存在する無色無臭のガスで、酸素や窒素より比重が重いという性質があり、

ワインボトルの中にアルゴンガスを充填することで、ワインの液面の真上に滞留してフタの役目を果たして、ワインと酸素との接触を防いでくれます。

開栓したワインの酸化を防ぐアイテムとして知られているのが、「アルゴン・ワインセーブ・プロ」という、アルゴンガスを使ったワインセーバーです。

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使い方は簡単で、開封したワインのボトルにアルゴンガスをシュッと1秒弱噴射して、ガスが抜けないようにボトルに栓をするだけです。

ボトルを開封するたびにアルゴンガスを充填するため、手間と費用はかかりますが、酸化防止には高い効果が期待できます。

ちなみに、1回あたりのアルゴンガスの使用量は約26円(=希望小売価格(3500円)÷使用可能数(150回以上))と、

消耗品とはいえ、それほど高価ではありません。

酸化を気にせずにワインが飲めるアイテム「コラヴァン」

ちなみに、ここまでに紹介した保管方法で開封後のワインの酸化を抑えたとしても、

抜栓して多くの酸素に接触したことで、急激に進んだワインの化学変化を抑えることはできないので、ワインは劣化が進んでいきます。

そもそもワインを開封することで急激な酸化と劣化が進んでしまうなら、

栓を抜かずにワインを飲むことができれば、酸化を気にせずにワインがゆっくり楽しめるのではないかとのことで、

2013年にアメリカで、特許テクノロジーを持つアイテム「コラヴァン」が発明されました。

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「コラヴァン」とは、ボトルに取り付けて使うことで、コルク栓を抜かずにボトルの中のワインを注いで飲むことができるアイテムです。

コラヴァンを使えば、ワインを酸化させることなく、ボトルのワインを数ヶ月または数年後でも開けたての状態のワインを飲むことができます。

コラヴァンは使い方が簡単ということもあり、飲みたいワインの酸化を気にせず楽しめるだけでなく、

熟成途中のワインの状態を飲んで確かめるといった、これまでできなかったワインの楽しみ方もできるので、世界のワイン愛好家からも注目されているアイテムです。

「コラヴァン」については、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてください。

ワインの飲み方が変わる?!コルクを抜かずにワインが飲める道具「コラヴァン」とは?

買うならどのコラヴァンがいい?種類・モデル別の比較とオススメを紹介

コルクを抜かずワインを注ぐ「コラヴァン」使い方を画像付きで紹介、使用上の注意点も

ワインスクールで知識と仲間を増やせば、もっとワインは楽しい!

また、一口にワインと言っても奥が深く、知れば知るほどより好奇心を掻き立てられるのがワインの面白いところでもあります。

よりワインを知りたい、知識を増やしたいという方に、一番のオススメはワインスクールです。

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そしてワイン好きな仲間と同じワインを飲んで話し合うことで、より楽しく効率的にワインの知識を身につけることができます。

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