自宅で気軽に実践できる、ワインをより美味しく飲む方法は?

ワインの知識・用語

ワインを家で飲んでいて、イマイチ美味しいと思わない時、ありませんか?

以前飲んだ時は美味しかったのに、なんか美味しくないから今後はワインを買うのをやめよう、と思うこともあるかもしれませんね。

実は、ワインを美味しく飲むためには簡単なコツがあって、これを実践するだけで同じワインでも別物のように美味しく感じて、高級レストランで飲むような優雅なひと時を味わえますよ。

そこで今回は、あなたの家でも気軽に実践できる、ワインをより美味しく飲む方法について紹介したいと思います。

ワインをより美味しく飲む方法

ワインを美味しく飲むためには、以下の3点を意識することをオススメします。

  • ワインに適した温度で飲む
  • ワイングラスを準備する
  • ワインと料理を合わせる

これらを意識するだけで、高級ワインだけでなく価格が安いテーブルワインであっても、香りも味わいも華やかでリッチなものに感じられます。

以下で、それぞれを詳しく見ていきましょう。

ワインに適した温度で飲む

実はワインは、種類によって適した温度帯が違うので、それぞれのワインに合わせて最適な温度で飲むことで、香りも風味も美味しく感じられます。

ワインの種類には、例えば赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインがあり、味わいも辛口ばかりでなく甘口もあります。

先に結論を言うと、それぞれのワインは、以下の温度にすると美味しく飲むことができます。

  • スパークリングワイン:6~8℃
  • 白ワイン(甘口):6~8℃
  • 白ワイン(辛口):10℃
  • ロゼワイン(甘口):8〜10℃
  • ロゼワイン(辛口):10〜12℃
  • 赤ワイン(ライトボディ)12~14℃
  • 赤ワイン(フルボディ):16~20℃

ちなみに、赤ワインで「ライトボディ」「フルボディ」とあるのは、ワインのコクの強さを表しています。

ワインのボディについて詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になると思います。

ワインのボディとは?それぞれの分類と特徴、ボディを決める要素を解説

ワインの温度は重要?

ワインを美味しく飲むためには実は温度はとても重要で、温度が違うだけで、あなたが感じる味わいやワインの印象が全く違うものになります。

ワインは種類ごとに適した温度で飲むことで、以下のように味わいや特徴が違うワインの魅力を楽しむことができます。

  • スパークリングワイン:シュワシュワとした泡、軽快な飲み口
  • 白ワイン:清涼感、酸味
  • 赤ワイン:芳醇な香り、コク、渋み
  • ロゼワイン:ブドウの風味、清涼感

もし、ワインの温度や適温で飲むためのテクニックについて詳しく知りたければ、以下の記事が参考になると思います。

ワインを美味しく飲める温度は?適温で飲む方法とオススメグッズを紹介

また、ワインを適温で飲む時にあると重宝するのは、小型のワインセラーです。

小型のワインセラーについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

6本用の小型ワインセラーはこの使い方がオススメ!選ぶ時の注意点も紹介

ワイングラスを準備する

ワインを飲む時は、タンブラーではなく専用のワイングラスを使った方が、格段にワインを美味しく飲むことができます。

ワイングラスには、ワインを美味しく飲むための様々な工夫が施されています。

ワイングラスがタンブラーやコップとどう違うか、なぜワインが美味しく飲めるのかについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

ワイングラス各部位には名称と役割がある?5つの代表的なグラスの型も紹介

またワイングラスと言っても、最初から高価なものを何脚も用意する必要はありません。

最初は、白ワイン型と言われる万能タイプのワイングラス、それも値段が高すぎないタイプを1脚用意して使うといいと思います。

ちなみに、ワイングラスは割れやすいものでもあるので、まずはお手頃なものを1脚準備して、

ワイングラスで飲むワインがどれほど違うのかを実感できてから、新たなワイングラスを買い足す検討をした方がいいかもしれません。

ドイツで145年以上続くクリスタルグラスブランド「ツヴィーゼル」

ワインと料理を合わせる

ワインを美味しく飲む方法として最もしっくりくるのが、料理と合わせることかもしれません。

とはいうものの、ワインと料理を合わせるには、どうすればいいでしょうか?

ワインと料理の組み合わせは様々な方法がありますが、今回は自宅でも実践できるいくつかの方法を紹介したいと思います。

ワインのボディと料理の味の強さを合わせる

ワインは種類によって味わいの強さが違うので、ワインと料理の味の強さを合わせることを意識するといいと思います。

軽めのワインにはあっさりした味付けの料理、重厚でコクのあるワインにはコッテリとした味付けの料理を選びます。

これが、基本は白ワインには魚料理、赤ワインには肉料理を合わせるということに繋がります。

この基本を元に組み合わせを考えれば、まずはワインと料理の相性で大きく外すことはなく、その上でもう一段踏み込んで考えてみるといいと思います。

例えば白ワインは、基本的にフレッシュで軽めのものが多いですが、樽熟成されたコクのある高級白ワインもあったりします。

コクのある白ワインであれば、例えば魚介料理でも、カルパッチョよりもブイヤベースやソテーしてバターソースを添えたものの方が合わせやすいと思います。

また赤ワインにもライトボディ、ミディアムボディ、フルボディなど、タイプによって重さや渋みなどの味わいに違いがあります。

ライトボディの赤ワインを飲むのであれば、ビーフシチューのようなコッテリとした料理よりも、鶏肉に梅肉ソースを添えたサッパリした肉料理の方が、

ワインと料理の味わいが釣り合います。

このように、料理の濃さとワインの重さを合わせると、口の中で調和が生まれます。

料理とワインの格を合わせる

もし自宅で手軽な家庭料理とワインを合わせるのであれば、高級ワインではなく逆にカジュアルなお手軽ワインの方が、雰囲気にも料理の味わいにもマッチして美味しく感じられると思います。

これが、料理とワインの格を合わせるということです。

家庭でも時間と手間をかけた料理、またはウーバーイーツなどでレストランの料理を家で出すのであれば、話は別で、

上質なワインと合わせた方が雰囲気も出て、両方が美味しく頂けます。

料理とワインの産地を合わせる

先ほど雰囲気が出るというお話をしましたが、同じような意味合いで

料理とワインの産地を合わせることもオススメです。

つまり、キッシュやラタトゥイユを食べるならフランスワイン、パスタやアクアパッツァを食べるならイタリアワインなどですね。

天ぷらや豚の角煮など和食を食べるのであれば、日本ワインを合わせるのはとてもいいと思います。

産地を合わせると料理とワインが合う理由としては、雰囲気もあると思いますが、恐らく調味料が大事なのではないかと思います。

実際の所、オリーブオイルやサフランの風味にはヨーロッパのワイン、醤油やミリン、ダシの風味には日本のワインがとてもよく合います。

料理・ソースの色とワインの色を合わせる

どうしても悩んでしまった時にオススメの方法としては、料理とワインの色を合わせることです。

つまり、白ワインには白身魚や鶏肉、赤ワインには赤身の牛肉やマグロ、ロゼワインにはピンクからオレンジの食材、例えばサーモンや豚肉を合わせることです。

(先ほど白ワインには魚料理とお話ししましたが、コッテリと味付けされたマグロ料理は赤ワインとよく合います。)

より手軽な方法としては、料理に使うソースとワインの色を合わせることもオススメです。

醤油やソースでしっかり味付けした牛肉には赤ワイン、チリソースで味付けされた海老やサーモンはロゼワインとよく合います。

自宅でワインを楽しむ時は手軽に実践できる合わせ方なので、料理やソースとワインの色を合わせる方法は、覚えておくといいと思います。

ちなみに、ワインと料理の組み合わせで「マリアージュ」という言葉がありますが、マリアージュの方法については、以下の記事で詳しく説明しています。

ワインと料理をマリアージュさせる方法は?基本を実例と合わせて紹介

また、もしワインの選び方がまだあまり分からないという方には、以下の記事が参考になるかも知れません。

初心者のうちが大事、ワインの選び方とは?その理由と考え方も紹介

まとめ

今回は、あなたの家でも気軽に実践できる、ワインを美味しく飲む方法について見てきました。

方法としては、温度を調節する、ワイングラスを準備する、ワインと料理を合わせることが考えられます。

ワインはそれぞれに適した温度で飲むことで、

スパークリングワインや白ワインはスッキリとした味わいに、赤ワインは香り高くしっかりとした風味をバランスよく感じることができます。

またワインを飲む時は、専用のワイングラスを使った方が、格段にワインを美味しく飲むことができます。

ワインと料理の組み合わせは様々な方法がありますが、

ワインのボディと料理の強さを合わせる、料理とワインの格を合わせる、料理とワインの産地を合わせる、料理・ソースの色とワインの色を合わせることを意識するといいと思います。

最初は難しいかもしれませんが、ワインはちょっとしたことに気をつけるだけで、その香りや味わいの印象が大きく変わってきます。

コツを理解して、あなたの自宅でも美味しいワインが楽しめるといいですね。

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